いつかやろうと思っていたBWV1025の「ヴァイオリンとギター」もしくは「フルートとギター」へのトランスクリプションを始めました。
イ長調ですので、ギターの適性調です。移調の必要はありませんから、技術的にはトランスクリプションは楽だと思います。
まずは1楽章のFantasiaと2楽章のCouranteが完了しました。ほぼバスのオクターヴ操作だけで出来ますので、今のところさほどの問題はありません。

このBWV1025は、昨年バロックリュートとフラウト・トラベルソで演奏しました。
バッハの作品番号がついており、「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」とされてはいるものの、その作風には長い間疑問がありました。

ヴァイスのタブラチュアがドレスデン写本の中に残されていることから、ドイツバッハ研究所の研究でも実際はヴァイスの作品であったとされた曲です。
ただし、ヴァイスのタブラチュアにはFantasiaが無く、このファンタシアは作風もヴァイスの物とは若干違った印象です。

私はおそらく、このファンタジアはバッハの息子が加筆した物であり、ソナタの他の構成楽章もヴァイスの曲に旋律パートを加えた曲であった可能性を考えています。
ヴァイスのリュートタブラチュアには違和感は無く、まさにヴァイス風ではありますが、メロディーに若干の無理が見え、無理矢理作った印象はぬぐえません。
ひょっとしたら、ヴァイスのリュート独奏曲にオブリガート的に旋律を後から乗せた可能性もあるかも知れません。