忘れちゃならないのは、多くの米国民の不平不満、上手に掬い取ったのがトランプ氏の主張。煎じ詰めれば外交より国政、米国が栄えるのを第一とすべき。一歩間違えれば国粋主義に走り、米国の国際的影響力を失墜させるが、それだけ米国民の鬱憤が溜まってる証。トランプ氏が敗れたとしても、クリントン氏も無視できない流れなのかな。

米国が軸足を国内に移せば、中国が台頭する錯覚を覚えるけど、国際社会はそれほど単純じゃないし、中国にどれだけ力があるかも疑問。欧州共同体は足踏みしてるけど、個々に切り分ければ潜在能力の高い国は多い。むしろ破綻に瀕してる国も絡めながら、堪えて挑むのが新しい試みなのかも。米国は変わるべき機会を得てるような気もするし。

トランプ氏が大統領になったとしても、支持層とは足場が異なるから、早い段階で頓挫するのは明らか。経済成長を一義とする価値体系を、根本から疑わなきゃ出口は見つからないかも。何をするにも金は必要だけど、金がなきゃ何もできないということじゃない。現実とは何かを突き詰めれば、食べて暮らせる生命の維持、豪華絢爛でなくて良い。

実際に地球上には飢えた人も多く、天寿を全うできずに逝く人もいる。貧しさが原因としても、戦をなくし耕すことを覚えれば、それぞれに幸せを追い求められる。それを阻むのが権力者の諸々の欲なら、それは正義でないと指摘しないと、いつまで待っても茶番は終わらない。ほとんどの庶民は穏やかな日々が一番、そこをきちんと主張しないと。