明治、大正、昭和の天皇は主権者、敗戦に依って昭和天皇は象徴になったが、天皇の命で戦争の犠牲になった国民のことを、昭和天皇は忘れていなかった。戦後のお姿を拝察してると、贖罪の気持ちが確かに伝わってきた。その背中を観ながら育った今上天皇は、即位したときから象徴と成る初めての存在。どのように在るべきかを問い続けてきた人生。

戦前の日本は天皇制と称され、天皇の戦争責任を問う声もある状況で、今の日本人のほとんどは天皇の存在を否定しない。昭和天皇のご努力もあったけど、今上天皇の陰日向ない謙虚な姿勢とお人柄、とりわけ災害に見舞われた土地の人などは、寄り添う天皇陛下と皇后陛下にどれだけ救われたか。身を粉にして国民に尽くしてきた軌跡は尊く重い。

国事行為や国賓への対応、宮中の伝統行事だけでも激務なのに、天皇陛下と皇后陛下は日本全国津々浦々、離島や僻地にも積極的に訪れる。日本国民の安寧を祈り続けるためには、何が必要かを問い直す。陛下御自身が我慢するとか真摯に向き合うとか、それだけでは済まないと思うからこそ、敢えてお気持ちを表して、日本の行く末に良かれと願い。

象徴天皇の意味を、誰よりも真剣に追い求め、実践し体現してきた陛下の心情を察し、感謝する気持ちが少しでもあるなら、日本国民は諸々の課題を乗り越え、幾らかでも天皇陛下に安心して頂きたい。できることなら普通の爺と婆に戻って、穏やかな日常を過ごしてほしい。皇太子も秋篠宮も陛下の後ろ姿で学んでるから、何も心配することはない。